ファンファーレの分類





平地競走

レースオリジナルファンファーレ

障害競走






平地競走


現在の中央競馬で使用されている平地競走のファンファーレは1987年頃から徐々に使われはじめ

1990年頃までに全てのレースで使われるようになったものです。

特にGTのファンファーレは競馬ファンにとってはお馴染みの音楽となっていると思います。

関西のGTファンファーレは覚えやすいメロディーで、思わず手拍子したくなりますよね?

とは言え、大きな手拍子は物音に敏感な馬にとって害となってしまうので、手拍子はできるだけやめてくださいね。

手拍子の問題でファンファーレ変更の声も上がっているそうですが

私としては今のファンファーレを続けていってもらいたいです。





平地競走のファンファーレは、次の2つの分類で曲が分けられています。

(オリジナルファンファーレを持つレースを除く)

ファンの方ならお気づきだとは思いますが・・・。



競馬場

レースの格



「競馬場」とは具体的に、中央競馬10競馬場を5つに分類しています。

「レースの格」とは具体的に、全てのレースを格によって4つに分類しています。

その具体的な分類は以下の通りです。





競馬場

・北海道(札幌・函館)

・関東メイン(東京・中山)

・関東ローカル(福島・新潟)

・関西メイン(京都・阪神)

・関西ローカル(中京・小倉)



レースの格

・GT(JpnT)競走

・重賞競走(GU・JpnU・GV・JpnV)

・特別競走(重賞除く)

・一般競走(新馬戦、未勝利戦、特別以外の条件戦)





以上の分け方でファンファーレの曲は分けられています。

文字だらけでよく分からないかもしれませんが・・・

例えば、京都のGUと阪神のGVは同じファンファーレを使われていますし

東京の未勝利戦と中山の新馬戦も同じファンファーレが使われています。

そういう風に考えていただければいいかなと思います。

(詳しくは下の表をご覧下さい)

なお、GTに限っては「関東・関西」という2つの分類となっています。

この分類により、中央競馬では基本的に17のファンファーレが使用されていることになります。

17のファンファーレを全部覚えて鼻歌で歌ってみるのもいいかもしれません。





ファンファーレ分類表(表中の「ファンファーレ」は「fanf.」と表記します)

 京都・阪神中京・小倉東京・中山福島・新潟札幌・函館
GT競走関西GTfanf.関東GTfanf.×
重賞競走京都・阪神重賞fanf.中京・小倉重賞fanf.東京・中山重賞fanf.福島・新潟重賞fanf.札幌・函館重賞fanf.
特別競走京都・阪神特別fanf.中京・小倉特別fanf.東京・中山特別fanf.福島・新潟特別fanf.札幌・函館特別fanf.
一般競走京都・阪神一般fanf.中京・小倉一般fanf.東京・中山一般fanf.福島・新潟一般fanf.札幌・函館一般fanf.

※ 楽曲には著作権があるため音源を載せることはできません。曲は競馬中継やYou Tubeなどで是非聴いてみてください。

※ 競馬場の工事の関係で1991年と1994年に中京と小倉が同時に開催された時、中京で例外的に京都・阪神のファンファーレが使用されたことがありました。






レースオリジナルファンファーレ


平地競走の中にはそのレース独自のファンファーレを持つレースがあります。

そのファンファーレは「オリジナルファンファーレ」などの呼ばれ方をしています。

そのレースでしか使用されないファンファーレなので、当然ですが年に一度しか使用されません。

また、通常のファンファーレはテープ演奏が多いのに対し、オリジナルファンファーレは生演奏がほとんどです。

「年に一度の楽しみ」として、一味違ったファンファーレを聴いてみるのも面白いと思います。





オリジナルファンファーレが使用されているレース

宝塚記念(GT)

1999年、JRAが宝塚記念オリジナルファンファーレの一般公募を行い

千葉県在住の早川大海氏が作曲したファンファーレが阪神の新しい名物となりました。

1999年以降、毎年このオリジナルファンファーレが生演奏されています。

(1998年までは他の関西GTと同じく「関西GTファンファーレ」が使用されていました)



名鉄杯(3月中京開催で行われる1000万下特別)

名古屋鉄道(名鉄)の電車のミュージックホーンをアレンジしたファンファーレが使用されており

創設された2002年以降、名鉄ブラスバンド部によるオリジナルファンファーレの生演奏が毎年行われています。

条件戦ながらもこのファンファーレが話題となり、今では中京の名物レースとなっています。

※ なお、2009年の名鉄杯は1月にオープン特別として開催されることになりました。






障害競走


障害競走は、1998年までは平地競走と同じファンファーレが使用されていましたが

1999年に障害競走専用のファンファーレが導入されました。

(1999年はジャンプグレード制導入など、障害競走の大改革が行われた年です)

この障害競走専用ファンファーレは、「手拍子をしにくい曲」をコンセプトとして三枝成彰氏が作曲しました。

確かに、テンポが速かったりメロディーが複雑だったりしてリズムがとりにくいファンファーレですね。

鼻歌にして歌うのも難しいかもしれません。

また、複雑であるためか、生演奏が行われたことは一度もありません。



なお、障害競走で使用されているファンファーレは2つ。

1つはJ・GTファンファーレで、もう1つはそれ以外の全ての障害レースで使用されています。

つまり、未勝利・オープン・特別・重賞(J・GU、J・GV)は全て同じファンファーレが使用されているということです。

平地競走のように競馬場による曲分けもなく、全て同じです。

J・GTのファンファーレは年に二度しか聴けないので中山グランドJと中山大障害はファンファーレから楽しみたいですね。






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