5日目 3月11日(火) 「ギター教室」





日程

Period 2(8:50〜9:50) 美術の授業に参加・ガラス作品作り
Period 3(9:54〜10:56) 日本語の授業に参加
Period 4(11:10〜12:10) 日本語の授業に参加
Period 5(12:10〜13:10) 昼食等
Period 6(13:10〜14:10) ギター教室に参加
Period 7(14:15〜15:15) 「ceiling tile」制作等
放課後 パートナーのバドミントン見学
18:00頃〜 学校でタコス作り、夕食など
21:00頃 帰宅






幻のデザイン

日本語の授業にて

ギター教室

黄昏と交流

タコス作りの夜





幻のデザイン


サスカトゥーンでの4度目の朝を迎えた。

そしてW高校の生徒として学校に通う2日目となる。

この日は日本語教室など、様々な授業に参加するらしい。

楽しみなのかどうなのかよく分からないが

いつものように朝食をいただき、そして昨日と同様パートナーと一緒にバスで通学した。



W高校に到着すると昨日と同じ部屋に行き

そこに集合していた日本人一行は先生の案内でとある教室に移動した。

その教室にはこの学校に勤めている日本人の先生と、カナダ人の生徒十数名がいた。



ところで、日本の学校では生徒たちが自分の教室を持っていて

特別な授業を除いてはそこに先生がやって来て授業を行うという形式でやっているが

カナダでは全く逆で、先生が自分の教室を持っていて

授業になると生徒は毎回その先生の教室に移動しなければならないのである。

(多分、アメリカでもそうだと思う)

日本人学生からしてみれば面倒なシステムだなと思ったが

まあそれはそれで面白いかな?と思ってみたりもした。



我々がやって来た教室はこの日本人の先生の教室で

至るところに見慣れた平仮名や単純な日本語の文章などが書かれていた。

また、日本地図らしきものも貼ってある。

もちろん、日本語の先生だからだ。

そして横長のテーブルが10台ほど並んでおり、カナダ人の生徒はそこに数名ずつ座っていた。

しかも、各テーブルには微妙に座るスペースが残されている。

どうやら、我々も何人かに分かれてテーブルに座り

同じテーブルのカナダ人と交流しろ、ということなのだろう。

というわけで、席決めにちょっと手間取ったがなんとか座り、同じテーブルの生徒と少し会話をした。



そういえば、この時日本人メンバーの何人かが遅刻してきた。

学校への到着が遅れたのだろうか。

その人たちが教室に入ってきた時に、日本人の先生が「『遅れてすみません』と言いなさい」と言ったため

それで戸惑ったようで、とりあえず「Sorry, I'm late.」と言っていたが

すぐに「日本語で!」という返答があった。



ここは紛れもない日本語の教室。

遅刻してきた時も「遅れてすみません」と、日本語でお詫びを言わせているらしい。

この後3,4時間目に行われた日本語の授業でも、遅刻したカナダ人生徒が確かにそう言っていた。

そして授業開始・終了の挨拶も「気をつけ、礼」という日本語だった。

なんだか、親しみがあった。





だが、この時間は日本語の授業ではなかった。

教室でしばらく先生や生徒が喋った後、全員奥の教室に移動させられたのである。

そこは日本でいう図工室のような場所で、どうやら我々はそれらしきことをするらしい。



一番上の日程にも書いてあるが、この時間は「ガラスアート」みたいなことを行った。

「アート」とは言ってもものすごく単純なもので

一枚の長方形のガラスに細かいガラス片などを自由に並べてデザインし

その上にもう一枚長方形のガラスを重ねて熱する・・・という手順である。

時に大きなガラス片を砕いて小さいガラス片をこしらえる人もいた。

こういった作品作りではデザインを迷ってしまうのがいつものパターンで

何やら絵や図柄を作るのが「アート」かなぁと思ってみたりもしたが

ただ適当に並べて「アートだ!」と自己満足する方がいいだろうと思い

以下のようなデザインに仕上げた。





marve作。これに右の長方形ガラスを重ね、提出しようとしたが・・・。



さあ仕上がったということで、この作品を熱する部屋に持って行こう!

そう思って慎重に慎重に持って行ったのだが・・・。

2枚の細いガラスに結構大きなガラス片が挟まっているわけだから、手に持っていてもものすごく不安定で

途中で比較的小さなガラス片がボロボロと落ちてしまい、残念ながら画像のデザインは幻となってしまった。



結局作り直して再び提出した。

熱するのには時間がかかるため、完成は翌日以降になるという。

そういうわけで、提出したらこの時間はそれでおしまいとなった。






日本語の授業にて


3時間目と4時間目は日本語の授業に参加した。

3時間目と4時間目はそれぞれ違う生徒で、3時間目が初級クラスなら4時間目は中級クラスといった感じだった。

いずれにせよ、日本語を習う人間としては本物の日本人と交流できるなんて大変貴重な経験になるだろう。

そして我々にとっても、外国人に日本語を教えることは大変貴重な経験となった。

まあ、「教える」と言う程のことはしなかったが・・・。



既に書いたが、日本語の授業は「気をつけ、礼、お願いします」で始まり

「気をつけ、礼、ありがとうございました」で終わる。

さらに遅刻してきた人は「遅れてすみません」と言って教室に入る。

また、授業の冒頭には「今日は何月何日です。今日の天気は○○です。」と言った基本文の練習が行われていた。

こういった基本文は我々が受ける英語の授業でもよく練習したことだ。

ただ、我々と違うなと思ったのは「言語を学習する意欲」だった。

日本では英語は必修科目であるためか、嫌でもやらされるので面倒に感じてしまうのだが

この学校では学習したい言語を選択できるため、皆真剣にやっている。

しかも日本語は世界でも難しい言語だと言われているのに、皆それなりに上手だった。

日本人の目から見てそう思うだけなのかもしれないが、我々の英語力と比べてみてもすごいと思う。





我々は2時間目と同じように1人ずつ違うテーブルに座り、同じテーブルのカナダ人と交流を深めた。

まず3時間目に交流を深めたのは、two boys。

面白い2人で、1人がもう1人のことを「馬鹿」とか「ヤクザ」とか言って笑っていた。

「馬鹿」はともかく、「ヤクザ」なんて言葉をよく知っているな・・・。

まあ、日本人だって「マフィア」という言葉は知っているか。



この時間はカナダの白地図が配られ、彼らと交流を深めながら作業をした。

日本の地理の授業でもよく見かけるようなものだが、州名と代表都市名が空欄となっており

それを同じテーブルのカナダ人に聞いて片仮名で埋めていくといった作業だった。

日本地図なら完璧なのだが、カナダとなると分からないところだらけ。

なんせ首都を知ったのもカナダに来てからで、それまではバンクーバーだと思っていたくらいだから。

(よくその知識でカナダに行ったな・・・)

さらに日本人からしてみれば英語の発音は難しく、何度も聞き直しながら埋めていき・・・

苦戦しながらも完成させた。

この時にかなりカナダの地名を覚えただろうか。

また、時間が余ったので日本の都道府県を教えようかなと思ったのだが

まず日本地図を書くのが大変で、途中で諦めた。



何故日本みたいな小さな島国に47も都道府県があるのかと思う人も多いだろう。

しかし、これが日本の文化なのだと思う。

狭くてしかも山が多いというのにこんなにたくさんの都市が点在しているし、方言だってものすごくたくさんある。

こんなに多彩な方言が存在する国も珍しいのではないか?

同じ都道府県でも、かなり違ったりするところもあるくらいだから・・・。

(例えば、富山県民は「正座する」を「おちんちんかく」と言うことがよく全国番組で話題になるが

俺の周囲でそんな言葉を喋った人間は見たことも聞いたこともない。

小学校の時に見たKNBの番組で初めて知ったくらいだから・・・)

さらに47、いや47以上の歴史的背景があり、それを考えると都道府県が47あることは重要だと思う。

だから、47都道府県と都道府県庁所在地を覚えることは日本国民の義務であると思うし

また、それで「日本には47しか地名がない」といった思いこみをするのもいけない。



というのに・・・引率のY先生は、都道府県がかなり曖昧だという。

俺が「都道府県と都道府県庁所在地は完璧だよ」と言ったら、「嘘ぉ!?」という驚きっぷり。

まあ、世の中いろんな人がいるから・・・。





4時間目に交流したのはtwo girls・・・

と言うよりもセクスィーというのかただ体が大きいだけなのか、かなり大人びた2人だった。

というわけで、妙に緊張してしまう。



この時間は同じテーブルのカナダ人に我々の紹介をしてもらった後、「片仮名言葉」の授業を行った。

今時様々な片仮名言葉が出回っていてややこしいことになっているが

片仮名言葉というのはほとんどは外来語が由来で、それが日本で独自に変化したものもある。

それをこういった日本語の授業でやるのも面白いなと思った。



それで、たくさんの片仮名言葉が書かれたプリントが日本人全員に配られた。

そこに書かれている片仮名言葉から好きなものを1つ選び、1人ずつ順番に起立して言え、ということらしい。

そしてその言葉がどういう意味なのか、カナダ人に当ててもらうという。

おゝ、面白いやり方ではないか!



トップバッターとなったはなんとS先生で、早速「エネルギー」という言葉を口にした。

さすが、化学教師・・・。いや、プリントの一番最初に書いてあっただけか?

「エネルギー」・・・この言葉はドイツ語(Energie)で、英語では「energy」。「エナジー」と発音する。

ただ、これは簡単だったようで、すぐに正解が出た。



その後我々に次々と順番が回り、2巡程して「コンビニ」や「コーヒー」など様々な言葉が登場した。

日常生活でお馴染みの言葉もあれば、「カメリハ」などの業界用語もあって時々困ったりもした。

また、カナダ人の方もすぐに答えられたり苦戦したりと、とにかく楽しんでいる様子だった。

そんな中、プリントの中からとんでもない言葉を見つけてしまう。



・・・「マザコン」??



「マザコン」とは、「マザー・コンプレックス」の略で、母親に対して過度の愛着や執着を抱くことである。

ちなみに英語では「mamma's boy(米)」、「mother's boy(英)」と言うらしい。

次に順番が回ってきたら言おうか!と考えていたが

「もし今いるカナダ人の生徒の中にそういう人がいたら、傷つけることになるだろうな」という妄想が始まり・・・。

結局次の順番が回らずに終了し、折り紙が始まった。



折り紙は日本の文化だが、カナダ人だけでなく欧米人にやってあげるととても喜ぶという。

それで「鶴を一緒に折りましょう」ということになったのだが・・・。

残念なことに、俺は折り紙ができない。

これを言うと「ゲームの時代だから」などと言われるかもしれないが

幼稚園時代はテレビゲームも折り紙もせずに過ごしてきた。

一方、周囲を見ると、折り紙で紙飛行機やら手裏剣やらいろいろ作っている人がたくさんいたと思う。

しかし、俺は幼稚園時代も今も手裏剣はおろか紙飛行機も折れない。

そんな人間に、鶴なんてほぼ不可能である。

とは言え、この日のために何度か折り鶴の練習はしてきたので「やってやろう!」と気合いを入れたが

いざとなってみるとやっぱり駄目で、教えるどころか教わらなければならないという状況になってしまった。



最後に「メールアドレスを交換し合って下さい」と先生に言われ、彼女たちのメールアドレスを教えて貰った。

そういえば、3時間目にも同じようなことを言われた記憶があるがすっかり忘れていたな・・・。



こうして、2時間続いた日本語の授業が終了した。






ギター教室


日本語の授業が終了した後、我々の部屋に戻り、5時間目は昼食時間。

この学校では5時間目が昼食時間となっている。

昨日同様、パートナーから持たされた昼食をいただいた。



その後の6時間目はギターの授業に参加した。

ギターか・・・そういえば一度挑戦しようとしたことがあったっけ?

しかし、折り紙もできない不器用男にできるようなものではなく、諦めたんだったな。

ただし、全く諦めたわけでもなく、チャンスさえあればやろうと考えていた。

今回はその「チャンス」が訪れたのだ。

そう思い、勝手に期待とやらを膨らませながらギターに挑むことにした。



日本語の授業同様、カナダ人2〜3人と日本人1人というグループになって交流を深めた。

カナダ人の方は授業を受けているだけあって上手なので、基本的に我々が教えてもらうという体制になり

俺も同じグループとなったtwo boysに指導して頂くこととなった。

その前に「ギター弾いたことある?」とか「何か楽器をやったことがある?」と聞かれたが

いずれも「No」と答え、トランペッターの過去はあえて隠すことにした。



楽譜が配られたため、それを元に教えて頂いた。

どんな難しいことをするのだろう、と少し覚悟をしていたが、やってみると簡単だった。

そう、コードとかアルペジオとかそういう領域ではなく、ただ単に単音を出すだけだったから。

(コードは多少やったが・・・)

しかも練習用の曲がベートーヴェンの「歓喜の歌」で、こんなもの、楽譜を見なくても弾ける。



こんな風に、過去を隠しても自然と音楽の能力が出てしまうもので・・・。

(でも、ギター初心者だということには間違いない)

two boysも「very good!」と言ってくれた。



とは言え、こうやって楽器を弾くのは素直に楽しいなと思った。

異国の地での生活でちょっと精神的にまいってきた中、かなり「楽しい」と思える瞬間だった。



最後に全員で「歓喜の歌」などを合わせ、この時間を終えた。

日本に帰ってから、もう一度ギターを始めようかな・・・。





7時間目は昨日同様「ceiling tile」の制作に取り組んだ。

とは言っても、何かを手伝った覚えがない・・・。






黄昏と交流


昨日は7時間目が終わった後すぐに帰ったが、今日は18時頃にまた学校に集合しなければならないということで

今日こそパートナーのバドミントンの見学を行った。

まあ、見学とは言ったって、体育館の観戦席みたいなところに座り続けるだけなのだが

それ以外に約2時間も暇をつぶす方法がなかったので、孤独になるか・・・。

(体育館の写真は4日目のページにあります)



体育館を見るとバドミントンをしている人がたくさんいるのだが

観戦席には自分以外誰もいない。まさに孤独。

(それにしても、パートナーの姿を見つけることができなかったな・・・)

座りながら特別何かをしていたわけでもない。ただコーラを飲んでいたかもしれないが・・・。

サスカトゥーンにいる間はやたらとコーラを飲んだような気がする。

しかし、それ以外はただボーっと何かを考えているだけだった。

それが面白いというわけでもないし、面白くないわけでもない。

ただ、一人になりたかっただけなのである。



しばらくは一人だった。それでも十分楽しかった。



あゝ、ホームステイはあと3日も残っているのか・・・。

帰国も6日後か・・・。

もう5日終えるけど、まだそんなに残っているのか。11日って長いな・・・。

日本は今何時だろう。今ここは16時だから・・・12日の朝7時ぐらいかな?

そう考えると、帰国まであと5日ちょっとか・・・。



・・・毎日毎日、このようなことを考えている。

ホームステイ初日ほどではないが、「帰りたい」という気持ちがかなりあった。

こんな後ろ向きな気持ちは、もはやお得意だった。



こういうのを「黄昏」とでも言うのだろうか。



そんな時、男の人に声をかけられた。

中国人風の人で、どうやらパートナーの友達らしい。

ずっと孤独でいたかったのに、突然状況が変わってしまった。

ましてや相手は言葉が通じない。

そのため、最初は戸惑うしかなかった。



しかし、彼との会話が、憂鬱だった気分を一気に晴らさせることになる。



彼もあまり英語が得意ではなさそうで、お互いにおぼつかない英語での会話だった。

それでも、なんとか会話は成り立っていた。

一体どんな話をしたっけな・・・今となってはよく覚えていないが

彼はどうやら日本のアニメが好きらしく

「ドラゴンボール」「コナン(名探偵の方かな?)」「ウルトラマン(これはアニメではないか)」など

様々な名前が登場したことはよく覚えている。

いずれも興味のないものばかりだが・・・。

その他、簡単な会話が続いた。



このおぼつかない英語での会話が、想像以上に俺の心を安らかにさせた。

今までの疲れと憂鬱さが一気に吹っ飛んだのである。

日本語の会話よりも明らかに楽しい。心からそう思った。

そして、「会話」の素晴らしさを改めて知った瞬間でもあった。



多分、カナダに来て初めて「交流した」と心から感じただろう。

これが、この後の気力に繋がっていった。





18時に近くなった頃、パートナーがやって来た。

こうしてパートナーの友達と別れ、パートナーと共に集合場所へと向かった。






タコス作りの夜


薄暗い学校をしばらく歩いた。

正直なところ、集合場所がどこなのか、これから何をするのか全く分からない。

とにかく今はパートナーについていくしかないという状況だった。



しばらくしてから到着した場所。それは、調理室だった。

もしかすると、夜はそれらしきことをするのか?と察した。

既に何人か集合しており、我々も奥にある教室に荷物を置いた。

そして、またしばらくした後、全員が集合した。



どうやらこの時間は調理室でタコスを作るらしい。

そんなわけで、何グループかに分かれて調理を行うことになるのだが

気がついた時には、俺は女子と同じ組になっていた。



基本的には4人グループ(カナダ人2人、日本人2人)だった。

ところが、女子は奇数人数のため1人余り

男子は偶数人数だがいろいろややこしいことがあって俺が余り

その余った2人とそのパートナーが組まなければならなくなった・・・。



残念なことに、メンバーの女子とはほとんど喋ったことがない。

ましてや極度の女嫌い。しかもメンバーの中で一番やりにくいと思っている女子で・・・。

(いろいろ理由があって・・・)

まあ、俺以上にこの女子の方もこんな奴と組むのは嫌だと思っているだろう。



そんな気まずい雰囲気でタコス作りが始まった。

レシピっぽいものが各グループに配布されたが、全て英語。

(日本語版があったかな・・・今では覚えていない)

とりあえず、肉などをいためればいいらしい。



なんとなく女子に任せきりのようなところがあったので、時に交代したりした。

そして「気まずい」と思いながらも無言は気持ち悪いので時々会話を行ったが

「気まずい」とか「やりにくい」とか思いこんでいたのはどうやら俺だけのようだ。

経験上、どうしてもこういう妄想に走ってしまうのかもしれない。

ごく普通の会話ができたし、最初は気重だったがどんどん気軽になっていき

「楽しい」と思えるようにまでなったのである。

多分これが高校生になって初めて女子とまともに会話した瞬間だったが

そんなに悪くはないと思った。



こうしてタコスが完成したのだが・・・途中、我々はミスを犯してしまった。

途中で肉の脂を抜かなければならなかったのだが、それをしなかったのである。

ってか、そんな話、聞いてない・・・。

でも、脂を抜かなくても何も変わりはなかったので、「それでいいか」と勝手に解決させることにした。





完成後、別室に移動し食事をした。

調理室のすぐ近くにある部屋だったが、そこはなんと、ここの生徒でさえ全く入ったことのないような部屋らしい。

どうやら普段は教職員しか入れないのだろうか。

そんな部屋を、今日は特別に使わせて頂けることになったのである。



多くはその部屋にあるテーブルで食事を行ったのだが

そんな中、我々2人とK君、そして何故か参加しているM君を始めとした男7人は

以下のようなスペースに座り、食事を楽しんだ。





11日夜、男7人が食事を行った場所



応接の場所かなんかだろうか。

そこのソファや椅子に7人が堂々と座り、食ったり飲んだりした。

また、テーブルの上に乗っかっているのは「英字新聞」で、それを無理矢理読もうとして撃沈した日本人もいた。

とにかく、楽しいひとときだった。



この後当たったアイスクリームを俺としたことが食うのを忘れ

調理室の片付けなどを行って、この時間を終えた。



さあこれで帰れる!と思ったら・・・。





また別室に移動したと思ったら、何やら妙なことが始まった。

(4日目のページにて写真で紹介されている部屋)

横に3列ほどに並び、ステップというのかダンスというのか

そういった類のものの練習が始まったのである。

なんか音楽に合わせて歩いたり後ろに下がったり横に行ってみたり・・・。

何の目的で行われたのかは全く分からないが、これが結構面白く感じた。



これが終わった後、本当に帰れることになったのだが

部屋を出る前、壁に描いてある絵の近くで遊んでいたら、黒人の男の人がものすごく爆笑していた。

そして、俺にカメラを向ける。カメラ嫌いの俺は回避する。また彼は笑う。

なんかものすごく面白いというか、テンションの高い人だなと思った。



そしてこの黒人の彼が、カナダ人来日時のパートナーとなるのである。





部屋を出た後、迎えが来るまでトイレの近くで待機していた。

そこには、先程一緒だった5人もいた。

というわけでしばらく7人で楽しく会話(一部下の方の話も混じっていたが)していたが

10分ほど待った後それぞれ迎えが来て、皆帰宅した。

21時頃のことであった。



帰宅後はいつも通りパソコンを使わせていただいた。

この日の日本からの情報は・・・4月から放送される「ごくせん」の全生徒役が発表されたのかな?

まあ、前田公輝ぐらいしか知らなかったけど・・・。

とにかく、4月の放送スタートを楽しみにした。





こうして、サスカトゥーンでの5度目の眠りにつく。

(続きはいつか更新します)






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