知らなかったこの気持ち



ありふれた言葉にもう慣れてしまっただろうか

「さようなら」という言葉は確かに聞き慣れたけれど

我慢できないのは心がまだ慣れていないから

苦しくなるだけの言葉はいつまでも慣れない



知らなかったこの気持ち・・・今になってよく分かる

揺れる想い、縛られる心、悲しい別れ・・・

俯くだけの暗い日々



偉そうなことは今更言えないけれど

いつまでも　いつまでも　別れたくはなかった

「ごめんね」・・・言葉投げ飛ばしても　届かず落ちるだけ





耐えきれない思い出をいつか忘れられるだろうか

にこやかに過ごせる日々がいつか来るだろうか

「ざまあ見ろ」だなんて笑って話せる日が来るだろうか

季節の変わり目を心から喜べる日が来るだろうか



時の流れが止まったような気分　なんだか不思議

もうじき一週間が過ぎようとしているというのに

今日のこととしか思えない



後ろめたさだけで生きてきたよね

笑顔なんてどこにもなかったかもしれないね

残された傷は　切ない気持ちと涙しか作れない





知らなかったこの気持ち・・・今になってよく分かる

路肩に溜まった雨水が流れるのを見て

悲しみがこみ上げてくるなんて・・・

轍が残ったり消えたりする道に心が打たれるなんて・・・



変わり果てたら捨てられる　この虚しい流れは

ずるいとしか言いようがないけれど　もうどうしようもない

夢見ることも許されない　現実だけが全てだから

綺麗な毎日を送る事なんて　できるはずがない







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