馬券の種類





単勝(単勝式)

複勝(複勝式)

 ・・・応援馬券

枠連(枠番連勝式)

馬連(馬番連勝式)

ワイド(拡大馬番連勝式)

馬単(馬番連勝単式)

3連複(3連勝複式)

3連単(3連勝単式)



実践問題






単勝(単勝式)


単勝(正式名称:単勝式)とは、1着に来る馬の馬番を当てるという基本的な馬券です。

中央地方問わず古くからどこでも発売されている馬券で、単純なので誰でも気軽に買うことができます。

馬連などがなかった時代には「単勝で勝負」という人も多かったと思いますが

現在では「好きな馬の応援」目的として買われることが多いです。



また、配当は比較的安く、一番安くて100円(1.0倍)の時があり

高配当が出ても1万円台(100倍台)〜2万円台(200倍台)くらいです。

なお、ごくまれに3万円(300倍)を超える時があり

JRAの単勝最高配当は1955年に記録された55,870円(558.7倍)だそうです。

最近では2008年4月19日の阪神競馬場で47,360円(473.6倍)という配当が出ました。

しかし、単勝でこんな高配当が出るのは本当にごくまれです。






複勝(複勝式)


複勝(正式名称:複勝式)とは、1頭の馬番を買って、その馬番が3着までに来たら当たりという馬券です。

(なお、出走馬が7頭以下の場合、的中は2着までとなります)

的中率は単勝よりも高く、18頭立てでも6分の1なので、一番の高的中率を誇る馬券です。

しかし、その分配当も最も安く、単勝よりも高い確率で100円(1.0倍)が起こり

1,000円(10倍)を超えれば高配当と呼んでもいいでしょう。

1万円(100倍)を超えることなど滅多になく、JRAでも3例(一番最近でも1980年)しかありません。

そのため、単勝同様「応援目的」として買われるケースが多いです。



なお、JRA最高配当は1980年に記録された11,680円(116.8倍)

最近では単勝と同じ2008年4月19日阪神競馬場で9,990円(99.9倍)が記録され、これが史上4位となっています。






応援馬券


応援馬券とは、2006年10月7日よりJRAが開始したサービスで、単勝・複勝をセットで買える馬券です。

単勝・複勝をそれぞれ買うよりも応援目的としての購入価値が高い馬券です。

しかし、1口100円で単勝・複勝が買えるわけではなく、それぞれ100円として計算されるため1口200円となります。



なお、券面には「がんばれ!」と印字されます。






枠連(枠番連勝式)


枠連(正式名称:枠番連勝式)とは、1・2着に来る馬の枠番の組み合わせを着順に関係なく当てる馬券です。

(参考:
枠番と馬番

例えば、3枠と5枠の組み合わせを買った場合、3枠の馬が1着で5枠の馬が2着の場合

もしくは5枠の馬が1着で3枠の馬が2着の場合的中となります。



また、買いたい馬が同じ枠にいる時・・・例えば買いたい馬2頭がどちらも4枠にいる場合は

4枠と4枠という同じ枠番の組み合わせを購入することもできます。これをぞろ目と言います。



馬連より的中率は高いためその分配当も安いですが

万馬券(1万円以上、つまり100倍以上)が出ることも珍しくはありません。

なお、JRAでの歴代最高配当は1970年に記録された12万3,410円(1234.1倍)です。

しかし、トップ10のうち9つは全てぞろ目で、もう1つはこの歴代最高配当ですがこれは8頭立てのレースだったので

いずれも「馬連に近い枠連」だったのかもしれません。

(なお、現在では出走馬が8頭以下の場合、馬連と重複するため枠連は発売されません



枠連は馬連よりも歴史が長く、古くから馬券の王道として親しまれてきました。

しかし、そんな枠連にはちょっとした難点があります。

それは、買った馬が出走取消または競走除外となった時・・・馬連など枠連以外の馬券なら即返還となりますが

枠連の場合、買った馬が取消や除外となっても同じ枠に別の馬が残っていることが多いので

その場合は返還にはならないのです。

(その枠が2頭の場合、その枠のぞろ目だけが返還となり、3頭の場合は2頭残っていることになるので返還にはなりません)



JRAに馬連がなかった時代、そんな混乱を避けるために導入されたのが「単枠指定制度(シード制)」です。

これは、人気が集中しそうな馬を1つの枠に孤立させ

仮にその馬が取消になっても返還を成立できるようにした制度です。

1974年から馬連の発売が開始される1991年まで導入されており

シンボリルドルフ、オグリキャップ、トウカイテイオーなどの名馬も単枠指定を受けました。

しかし、1991年に馬連が導入されると同時に廃止となりました。

もし、今でもこの制度があったならば、ナリタブライアン、テイエムオペラオー、ディープインパクトなども指定を受けていたでしょうね。



先程も書いた通り、馬連が導入される前までは枠連が馬券の王道でしたが

馬連が導入され、更に現在では馬単や3連単などが導入されたため

枠連の存在が非常に薄くなっているというのが現状です。






馬連(馬番連勝式)


馬連(正式名称:馬番連勝式)とは、1・2着に来る馬の馬番の組み合わせを着順に関係なく当てる馬券です。

例えば、4番と13番の組み合わせを買った場合、4番の馬が1着で13番の馬が2着の場合

もしくは13番の馬が1着で4番の馬が2着の場合的中となります。



配当は枠連よりは高くて馬単よりは安く、時に10万円(1000倍)を超えることも。

ちなみにJRAでの最高配当は2006年に記録された50万2,590円(5025.9倍)です。



枠連の説明にも書いた通り、JRAでの馬連は1991年に導入された比較的新しい馬券で

導入以降は枠連に代わって「馬券の王道」としての役目を果たすこととなりました。

しかし、現在では馬単や3連単の導入でその意義は徐々に薄れつつありますが

それでも初心者や馬券をあまり買わない観戦派にとっては買いやすい馬券なので

これからも馬連の人気は続いていくでしょう。



また、数年前までは枠連が王道だった時代の名残か、8頭以下の場合は馬連の方が発売されませんでした

現在では8頭以下の場合、枠連の方が発売されなくなりました






ワイド(拡大馬番連勝式)


ワイド(正式名称:拡大馬番連勝式)とは、馬連と複勝を合わせたような馬券で

2頭の馬番の組み合わせを買い、2頭とも着順に関係なく3着以内に入れば当たるという馬券です。

例えば、4番と13番の組み合わせを買った場合、4番の馬が1着で13番の馬が2着、またはその逆の場合

もしくは4番の馬が1着で13番の馬が3着、またはその逆の場合

そして4番の馬が2着で13番の馬が3着、またはその逆の場合的中となります。



また、買いたい馬が同じ枠にいる時・・・例えば買いたい馬2頭がどちらも4枠にいる場合は

4枠と4枠という同じ枠番の組み合わせを購入することもできます。これをぞろ目と言います。



当然馬連よりは的中率が高くなるので配当もその分安く

JRAでの最高配当は2002年に記録された10万5,370円(1053.7倍)です。



ワイドは1999年にJRAで導入された歴史の新しい馬券で

発売後数年間は馬連同様、出走馬が8頭以下の時には発売されませんでした

しかし、馬連同様現在では8頭以下の時にも発売されるようになっています。






馬単(馬番連勝単式)


馬単(正式名称:馬番連勝単式)とは、1・2着に来る馬の馬番着順通りに当てる馬券です。

例えば、1着4番、2着13番の組み合わせを買った場合

その通り4番の馬が1着で13番の馬が2着に来た場合のみ的中となります。



馬連より2倍も的中率が低いのでその分配当も高くなり

JRAでは2005年、ついに馬単での100万馬券(1万倍)が出ました。

その後、2006年に149万8,660円(14986.6倍)という配当が発生し、これが馬単の最高配当となっています。

しかし、このような100万馬券が出ることはごくまれです。



馬単は地方競馬ではそれ以前から発売されているところがありましたが

JRAでは2002年に3連複と同時に導入されました。

現在では3連単より劣るものの、「馬券の王道」として十分通用する馬券となっているでしょう。






3連複(3連勝複式)


3連複(正式名称:3連勝複式)とは、1・2・3着に来る馬の馬番の組み合わせを着順に関係なく当てる馬券です。

例えば、4番・13番・16番の組み合わせを買った場合、3頭とも3着以内に入った場合的中となります。



配当は馬単以上3連単以下で、JRAでの発売翌年の2003年1月にJRA史上初の100万馬券(1万倍以上)が出ました。

その後、100万馬券が何例か発生し、2006年に記録された695万2,600円(69526倍)がJRAでの最高配当です。



JRAでは2002年に馬単と同時に導入された歴史の浅い馬券です。






3連単(3連勝単式)


3連単(正式名称:3連勝単式)とは、1・2・3着に来る馬の馬番を着順通りに当てる馬券です。

例えば、1着16番、2着4番、3着13番の組み合わせを買った場合

その通り16番の馬が1着で4番の馬が2着、13番の馬が3着に来た場合のみ的中となります。



的中率は最も低く、配当は最も高くなる馬券で

JRAでは発売翌年の2005年4月にJRA史上初の1000万馬券(10万倍)が出た他、その後4例の1000万馬券が出ました。

3連単史上最高配当、つまりJRA歴代最高配当は2005年10月に記録された1,846万9,120円(184691.2倍)です。



2004年の導入以降、常識を越えた数々の高配当が出てきました。

導入から数年間は9レースから12レースのみの発売でしたが、2008年の夏からは全レース発売が実現し

これからも数々の高配当が記録されることでしょう。






実践問題


文字ばかりの説明では分かりにくい部分も多かったと思います。

というわけで、実例を使って少し練習してみましょう。

そうすれば理解も深まるかもしれません。





(例)

2008年12月7日
第5回阪神競馬2日目11レース 第9回 ジャパンカップダート(GT)

着順枠番馬番馬名騎手
1510カネヒキリC.ルメール
235メイショウトウコン藤田伸二
336ヴァーミリアン岩田康誠




こんなレースがあったとしましょう(というか実際にあったレースなんですが・・・)。

このレースの的中馬券は以下のようになります。



単勝10番
複勝10番、5番、6番
枠連3-5
馬連5-10
ワイド5-10、6-10、5-6
馬単10→5
3連複5-6-10
3連単10→5→6






それでは、勝手に問題を出してみたいと思います。





(問1)

2008年12月13日
第3回中京競馬1日目11レース 第44回 中日新聞杯(JpnV)

着順枠番馬番馬名騎手
148ヤマニンキングリーM.デムーロ
2713フサイチアソート和田竜二
311イケトップガン大野拓弥




このレースの的中馬券を考えてみて下さい。

答えは
こちら





ちょっと難しかったでしょうか?

それではもう少し簡単な問題にしてみます。





(問2)

2008年12月13日
第5回中山競馬3日目9レース 黒松賞

着順枠番馬番馬名騎手
1816エイシンタイガー内田博幸
212アイアンデューク北村宏司
348ミスクリアモン吉田隼人




Q1. Aさんは馬連の2-16を購入していました。Aさんは的中した?していない?

Q2. Bさんはワイドの8-16を購入していました。Bさんは的中した?していない?

Q3. Cさんは3連単の16→8→2を購入していました。Cさんは的中した?していない?



答えはこちら







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